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幹細胞とは何か?

私たちの体には、皮膚組織(epidermal tissue)や血液組織(hematopoietic tissue)のように、失われた細胞を自ら再生・補充し、常に新しい組織を維持する働きがあります。このような再生能力を持つ細胞を、幹細胞(stem cell)といいます。幹細胞と呼ばれるためには、大きく2つの重要な能力が必要です。ひとつは、皮膚細胞(ケラチノサイト)、赤血球(erythrocyte)、血小板(thrombocyte)など、私たちの体を構成するさまざまな細胞へと変化できる「分化能(differentiation potential)」です。もうひとつは、自分自身と同じ性質を持つ細胞を生み出すことができる「自己複製能(self-renewal)」です。

幹細胞の種類

幹細胞は大きく4つに分けられます。

組織幹細胞
tissue stem cell / somatic stem cell

組織幹細胞は、皮膚や血液のように、日々失われたり損傷したりする細胞を補い、組織を健やかに維持するために働く幹細胞です。それぞれの組織に存在する幹細胞は、役割がある程度決まっており、必要に応じて特定の細胞へと分化します。たとえば、造血幹細胞(hematopoietic stem cell)は血液系の細胞を生み出し、神経幹細胞(neural stem cell)は神経系の細胞へと分化する能力を持っています。

万能幹細胞
pluripotent stem cell

万能幹細胞は、私たちの体を構成するさまざまな種類の細胞へと変化できる幹細胞です。このように多様な細胞へ分化できる性質を「分化多能性(pluripotency)」といいます。代表的な万能幹細胞には、初期胚から得られる胚性幹細胞(embryonic stem cell:ES細胞)があります。さらに、通常の体細胞から人工的に作られる誘導多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell:iPS細胞)も、再生医療分野で注目されています。

成体幹細胞
adult stem cell

成体幹細胞は、成人の体内に存在する幹細胞で、血液・脂肪・骨髄などから採取することができます。体への負担を抑えながら採取できる幹細胞として、現在、組織の修復や再生を目的とした医療分野で幅広く活用されています。皮膚再生、薄毛・抜け毛の改善、脊椎椎間板損傷の回復、炎症コントロール、細胞再生療法など、多様な治療領域において重要な可能性を持つ幹細胞です。

再生医療
Regenerative Medicine

再生医療とは、幹細胞の持つ再生能力を活用し、損傷した組織の修復や身体機能の回復、疾患の治療を目指す先進的な医学分野です。細胞そのものを治療に用いる細胞治療(cell-based therapy)を中心に発展しており、従来の治療では難しかった組織再生や機能改善への新たなアプローチとして注目されています。また、再生医療は治療への応用だけでなく、疾患の発生メカニズムを理解するための体外疾患モデル(in vitro disease modeling)研究にも活用されています。韓国の幹細胞研究および再生医療技術は近年急速に発展しており、その高い技術力は世界的にも評価されています。

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